DeviceMotionEvent: accelerationIncludingGravity プロパティ

accelerationIncludingGravity プロパティは、端末が記録した加速度をメートル毎秒毎秒 (m/s²)単位で返します。重力の影響を補正する DeviceMotionEvent.acceleration とは異なり、この値はユーザーによって発生させられた端末の加速度と、重力によって発生させられた加速度に反対の加速度の合計値です。言い換えれば、これは g-force を測定します。実際には、この値は加速度計によって測定された生データを表します。

この値は DeviceMotionEvent.acceleration ほど有益な値ではありません。しかし、ジャイロスコープを持たない端末など、加速度データから重力を解除できない端末では、この値しか利用できない場合があります。

メモ: accelerationIncludingGravity の名前は誤解を招く可能性があります。このプロパティは重力の影響を含めるために加速度を表します。例えば、機器が水平な画面に横たわり、画面が上向きになっている場合、重力は Z 軸に沿って -9.8 となり、acceleration.z は 0、accelerationIncludingGravity.z は 9.8 となります。同様に、機器が水平で画面を上に向けて自由落下している場合、重力は Z 軸に沿って -9.8 となり、acceleration.z は -9.8、accelerationIncludingGravity.z は 0 となります。

accelerationIncludingGravity プロパティは、3 軸の加速度に関する情報を指定されたオブジェクトです。それぞれの軸は、自分自身でプロパティを使って表します。

x

西から東へ向かう軸である X 軸の加速度を表します。

y

南から北へ向かう軸である Y 軸の加速度を表します。

z

下から上へ向かう軸である Z 軸の加速度を表します。

仕様書

Specification
DeviceOrientation Event Specification
# ref-for-dom-devicemotionevent-accelerationincludinggravity④

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報