HTMLSelectElement: selectedOptions プロパティ

読み取り専用HTMLSelectElementselectedOptions プロパティは、この <select> 要素にある現在選択中の <option> のリストが入ります。選択中の選択肢のリストは HTMLCollection オブジェクトで、選択中の選択肢ごとに 1 項目ずつ入ります。

選択肢は HTMLOptionElement.selected 属性を持つ場合に選択されたとみなされます。

HTMLCollection で、HTMLSelectElement または <select> 内にある HTMLOptGroupElement の子である現在選択中の HTMLOptionElement すべてが入ります。

つまり、<select> 要素に含まれる選択肢はすべて結果に含まれますが、選択肢グループはリストに含まれません。

現在選択中の選択肢がない場合は、コレクションは空になり、length は 0 になります。

この例では、いくつかの選択肢を持つ <select> 要素を使用し、ユーザーがさまざまな食べ物を注文できるようにしています。

HTML

選択ボックスと、それぞれの食べ物の選択肢を表す <option> 要素を生成する HTML は次のようになります。

html
<label for="foods">何を召し上がりますか?</label><br />
<select id="foods" name="foods" size="7" multiple>
  <option value="1">ブリトー</option>
  <option value="2">チーズバーガー</option>
  <option value="3">特上ダブルベーコンバーガー</option>
  <option value="4">ペパロニピザ</option>
  <option value="5">タコス</option>
</select>
<br />
<button name="order" id="order">注文する</button>
<p id="output"></p>

<select> 要素は、複数の項目を選択できるように設定されており、7 行の高さになっています。また、<button> は、selected プロパティを使用して、選択された要素の HTMLCollection を取得するトリガーとなる役割を担っています。

JavaScript

ボタンのイベントハンドラーを確立する JavaScript のコードと、イベントハンドラー自体は次のようになっています。

js
let orderButton = document.getElementById("order");
let itemList = document.getElementById("foods");
let outputBox = document.getElementById("output");

orderButton.addEventListener(
  "click",
  () => {
    let collection = itemList.selectedOptions;
    let output = "";

    for (let i = 0; i < collection.length; i++) {
      if (output === "") {
        output = "次の商品の注文を行いました: ";
      }
      output += collection[i].label;

      if (i === collection.length - 2 && collection.length < 3) {
        output += " and ";
      } else if (i < collection.length - 2) {
        output += ", ";
      } else if (i === collection.length - 2) {
        output += ", and ";
      }
    }

    if (output === "") {
      output = "何も注文していません。";
    }

    outputBox.innerHTML = output;
  },
  false,
);

このスクリプトは、「注文する」ボタンの click イベントリスナーを設定します。クリックされると、イベントハンドラーは selectedOptions を使って選択された選択肢のリストを取得し、リスト内の選択肢を繰り返し処理します。順番に並べられた項目を列挙するために文字列が作成され、適切な英語の文法ルール(シリアルカンマ を含む)を使ってリストを作成するロジックがあります。

結果

出来上がったコンテンツを実際に見てみると、こんな感じです。

仕様書

Specification
HTML Standard
# dom-select-selectedoptions-dev

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報