NavigatorID.userAgent
は読み取り専用のプロパティで、現在のブラウザーのユーザーエージェント文字列を返します。
仕様書では、ブラウザーがこのフィールドを介して提供する情報をできるだけ少なくすることを求めています。このプロパティの値は、同じブラウザーの将来のバージョンでも同じままであると仮定してはいけません。まったく使用しないようにしたり、ブラウザーの現在のバージョンと過去のバージョンのためだけに使用するようにしてください。新しいブラウザーは、古いブラウザーと同じ UA、またはその一部を使い始めるかもしれません。ブラウザーエージェントが本当にこのプロパティによって広告されたものであるという保証は本当にありません。
また、ブラウザのユーザーはこのフィールドの値を変更することができることを覚えておいてください (UA なりすまし)。
ユーザーエージェント文字列の検出に基づくブラウザーの識別は信頼性が低く、ユーザーエージェント文字列はユーザーが設定可能なので推奨されません。例えば、以下のようになります。
- Mozilla Suite と Firefox では、 about:config の "general.useragent.override" 設定を使うことができます。いくつかの Firefox の拡張や多機能バーでも設定可能です。
- Opera 6 以降では、メニューからブラウザー識別文字列を設定できます。
- Microsoft Internet Explorer では、 Windows レジストリを利用できます。
- Safari と iCab は、メニューから、ブラウザユーザエージェントを定義済みの Internet Explorer、または、 Netscape の文字列に変更できます。
構文
var ua = navigator.userAgent;
値
DOMString
で、ブラウザーが HTTP ヘッダーで提供する完全なユーザーエージェント文字列と、 Navigator
オブジェクト上のメソッドやその他の関連メソッドへのレスポンスを指定します。
ユーザーエージェント文字列は形式的な構造に基づいて構築されており、いくつかの情報に分解することができます。これらの情報の各部分は、ユーザ-が設定可能な他の Navigator のプロパティから来ています。Gecko ベースのブラウザは以下の一般的な構造に準拠しています。
userAgent = appCodeName/appVersion number (Platform; Security; OS-or-CPU; Localization; rv: revision-version-number) product/productSub Application-Name Application-Name-version
例
alert(window.navigator.userAgent)
// alerts "Mozilla/5.0 (Windows; U; Win98; en-US; rv:0.9.2) Gecko/20010725 Netscape6/6.1"
仕様書
仕様書 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
HTML Living Standard NavigatorID.userAgent の定義 |
現行の標準 | 初回定義 |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser
関連情報
User-Agent
HTTP ヘッダー