符号なし右シフト (>>>)

符号なし右シフト演算子 (>>>) (ゼロ埋め右シフト) は、1つ目のオペランドを指定されたビット数だけ右にずらします。右にずらしてあふれたビットは廃棄されます。0 のビットが左からずれて入ります。符号ビットは 0 になりますので、結果は負の数にはなりません。他のビット毎演算子とは異なり、ゼロ埋め右シフトは符号なし 32 ビット整数を返します。

試してみましょう

構文

js
a >>> b;

解説

この演算子は、1 つ目のオペランドを指定されたビット数だけ右にずらします。右にずらしてあふれたビットは廃棄されます。0 のビットが左からずれて入ります。符号ビットは 0 になりますので、結果は負の数にはなりません。他のビット毎演算子とは異なり、ゼロ埋め右シフトは符号なし 32 ビット整数を返します。

負の数ではない場合、ゼロ埋め右シフトと符号保存右シフトは同じ結果をになります。例えば、 9 >>> 2 は 2 となり、 9 >> 2 と同じになります。

js
.     9 (10 進数): 00000000000000000000000000001001 (2 進数)
                   --------------------------------
9 >>> 2 (10 進数): 00000000000000000000000000000010 (2 進数) = 2 (10 進数)

しかし、これは負の数の場合は当てはまりません。例えば、 -9 >>> 2 は 1073741821 になり、 -9 >> 2 とは異なります (-3 になる)。

js
.     -9 (10 進数): 11111111111111111111111111110111 (2 進数)
                    --------------------------------
-9 >>> 2 (10 進数): 00111111111111111111111111111101 (2 進数) = 1073741821 (10 進数)

符号なし右シフトの使用

js
9 >>> 2; // 2
-9 >>> 2; // 1073741821

仕様書

Specification
ECMAScript Language Specification
# sec-unsigned-right-shift-operator

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報