X-Forwarded-For
(XFF) ヘッダーは、 HTTP プロキシ又はロードバランサーを通過してウェブサーバーへ接続したクライアントの、送信元 IP アドレスを特定するために事実上の標準となっているヘッダーです。クライアントとサーバーとの間でトラフィックに何かが介在すると、サーバーのアクセスログにはプロキシ又はロードバランサーのアドレスしか残りません。クライアントの元 IP アドレスを記録するために、 X-Forwarded-For
要求ヘッダーが使用されます。
このヘッダーはデバッグ、統計、位置に依存したコンテンツの生成などに使用され、クライアントの IP アドレスのようなプライバシーに敏感な情報を公開します。従って、このヘッダーを展開する時は、ユーザーのプライバシーを念頭に置く必要があります。
標準化されたヘッダーは HTTP Forwarded
ヘッダーです。
X-Forwarded-For
は、電子メールメッセージが他のアカウントから転送されたことを示す電子メールヘッダーとしても使われます。
ヘッダー種別 | 要求ヘッダー |
---|---|
禁止ヘッダー名 | いいえ |
構文
X-Forwarded-For: <client>, <proxy1>, <proxy2>
ディレクティブ
- <client>
- クライアントの IP アドレス
- <proxy1>, <proxy2>
- 要求が複数のプロキシを通して行われる場合、それぞれの通過するプロキシの IP アドレスが書き出されます。つまり、最も右の IP アドレスが最も後のプロキシであり、最も左の IP アドレスが元のクライアントの IP アドレスです。
例
X-Forwarded-For: 2001:db8:85a3:8d3:1319:8a2e:370:7348 X-Forwarded-For: 203.0.113.195 X-Forwarded-For: 203.0.113.195, 70.41.3.18, 150.172.238.178
そのほかの標準外の形式:
# いくつかの Google サービスで使用された X-ProxyUser-Ip: 203.0.113.19
仕様書
現時点で、仕様書の一部ではありません。このヘッダーの標準化版は Forwarded
ヘッダーです。
ブラウザーの対応
BCD tables only load in the browser
このページの互換性一覧表は構造化データから生成されています。データに協力したいのであれば、 https://github.com/mdn/browser-compat-data をチェックアウトしてプルリクエストを送信してください。